やっぱり、比較的コンスタントにライブをやった方が息が合って意思の疎通というか、阿吽の呼吸もすんなりと乗るものです。
今回も鴉空の醍醐味を楽しむことが出来ました。あの空気や世界観もたまりません。
フトシくんとの呼吸や、キャッチボールはバッチリだったね。
やっぱり、鴉空は鴉空で、緩さや張りつめ感、温かさ凍てつき感、優しさや激しさ、軽快さと重量感、愉快さと猛り、切なさと高揚感、チープさとスペシャル感、孤立さと抱擁感、苦しさと幸福感…
全てが存在し、全てが詰まってる。
陰と陽である。
作り込まれ計算されたエンターテインメントとは遠く懸け離れているけど、予定調和のない人間の生の姿を、素直に吐きだしたときの醜さと美しさ。
理想への下心と愛情への無垢さが、矛盾を生んでは葛藤とジレンマで藻掻きながら必死になるけど、ふと時を忘れたときに光射す景色に辿り着くこともある。
そして、安堵が訪れては、緊張が待っている。
達成しては、課題が降り注ぐ。
汚れては、浄化され、戻されては、進む。
他人の背中を押すことは上手でも、自分を勇気づけることは下手である。
人は無意識に、低い所に居れば空を見上げ、高い所に居れば地上を見下ろす。
鴉空は、ただただ目の前を見ている。見上げず、見下ろさず。真っ直ぐその位置で。
満足であり渇望している。
二人は自由であり、二人という制限もある。
昼に輝く星、夜に咲く花、太陽の動きと共に人の目に栄え、太陽の動きと共に人の目から失われる。
だけど、欲張らず自然に。
ステージでは、ただただ直向きに。
全てがセットなんだから、考えず、ひたすら感じ取ればいい☆